「秒速で1億円稼ぐ男」として一世を風靡した実業家・与沢翼氏。
そんな彼の名前とともに今、検索されているワードが「病気」「やばい」。
Xでのかくせい剤使用告白、DV、そして緊急帰国のニュースは世間に大きな衝撃を与えました。
本記事では、その一連の経緯を整理しつつ、彼が今直面している「本当の問題」に焦点を当てていきます。
与沢翼の「病気」「やばい」は単なる噂ではなかった
かくせい剤使用の告白が発端|過去の投稿が示す危険な兆候
与沢氏は2025年4月18日、自身のXにて「仕事を辞めてタイに来てから、かくせい剤にどっぷりはまっていました」と突然告白しました。
この投稿はすぐに削除されましたが、すでにスクリーンショットや転載によって拡散され、信ぴょう性の高い証言と受け取られています。
かくせい剤とは、興奮作用を持つ中枢神経刺激薬であり、長期使用により幻覚、妄想、暴力衝動、記憶障害など深刻な症状を引き起こすことがあります。
与沢氏の投稿には、自身の精神状態や家庭内暴力についても言及があり、すでに依存状態に近かった可能性が高いと推察されます。
DVと家庭崩壊|妻子が日本に避難した現実
このかくせい剤使用の影響と見られる家庭内暴力により、与沢氏の妻は3人の子どもを連れて日本に避難。DV被害とされるエピソードは自身のYouTubeライブでも語られ、「もう会えなくなっちゃう」「最後の電話になる」といった発言が涙ながらに発信されていました。
家族との断絶、子どもとの面会断絶の危機という事態は、本人の精神状態にさらなる不安定さを加速させたとみられます。
緊急帰国と「ヤバい人」発言にこめられたSOS
「ヤバい人帰ってきました」──自己認識と世間の目のギャップ
5月8日、与沢氏は再びXを更新し、
「理由があって昨日、日本に帰国しました。六本木におります」
「ヤバい人帰ってきました。申し訳ありません」と投稿しました。
これは一種のセルフブラックユーモアと見る向きもありますが、背景を知るユーザーには「自己破壊的なメッセージ」と受け止められました。
精神的に不安定な状態にある人物が「やばい」と自称する時、それは冗談や演出では済まされないサインであることが多いのです。
取材ドタキャンの裏に見る「現実逃避」の兆候
YouTubeチャンネル「街録ch」の三谷ディレクターが与沢氏に取材のためにタイを訪れた際、与沢氏が突如帰国していたことが判明。
約束の時間になっても現れず、後になって「六本木にいます」と投稿されたことで、完全なドタキャンとなりました。
このような突発的行動やスケジュール放棄も、覚醒剤使用後の離脱症状や、精神疾患とされる統合失調症や双極性障害などの症状として現れることが知られています。
精神疾患の可能性と社会的孤立の危機
被害妄想と自己防衛──「嵌められてころされる」とは
与沢氏は、かくせい剤の影響からか「自分は誰かにころされようとしている」といった内容の発言を複数回投稿しており、精神的な被害妄想が顕著に見られます。
実際に、「生命保険が解約できず、命が狙われている」と明かすなど、理路整然とした論理性を欠いた主張が繰り返されてきました。
これは、統合失調症などの症例に多く見られる「迫害妄想」と酷似しており、精神医療の専門家による診断が必要なレベルにまで至っている可能性があります。
「病院もグル」と思い込む症状が治療を困難に
「この人は純粋で何も知らないからそんなことが言えるんだ。現実はもっと恐ろしい」という思考回路は、一般的な説得や支援を拒絶する傾向があるとされています。
こうした認知の歪みがあると、本人の意思による通院や投薬が難しくなり、医療的介入のハードルが非常に高くなるのです。
今後求められるのは「強制的な介入」と社会的支援
最悪のケースを避けるために──刑罰による治療の可能性
多くの薬物依存症者が「刑務所で体を強制的にやく物から抜く」ことで初めて回復のスタートラインに立てると語ります。
与沢氏も、仮に今後逮捕・起訴されるような事態になれば、それが唯一の治療機会となる可能性すらあるのです。
しかし、これは極めて厳しい現実です。本来であれば、家族や信頼できる支援者による任意入院や、依存症治療専門施設でのケアが望ましいルートとなります。
ネット社会が生んだ孤独と暴露文化
YouTubeやSNSを通じて、自らのプライベートを積極的に発信してきた与沢氏。
その延長線上で今回の騒動も起きたと見ると、自己開示のコントロール喪失が、社会的信用を大きく損ねる結果となりました。
とくに病的な心理状態にある場合、こうしたプラットフォームは暴露と被害妄想を加速させる「危険な拡声器」にもなり得ます。
「統合失調症かも」と思った時に社会ができること
現在、ネット上では
「統合失調症じゃないか」
「精神科に行ったほうがいい」
といった声が多数上がっています。
重要なのは、その声が冷笑や差別でなく、真摯な提言として届くかどうかです。
一方で、ネットの特性上、炎上や叩きが起きやすく、本人をさらに追い詰めるリスクもあります。
今、必要なのは「見守るだけでなく、支援の導線を整えること」です。
まとめ
与沢翼氏がやばいのは病気じゃないか?といったコメントの背景には、かくせい剤依存と精神的な崩壊が隠されていました。
緊急帰国やSNSでの不安定な発言は、彼が本格的に「助けを求めている」サインであり、今こそ社会的・医療的な介入が必要とされています。
ネット越しの心配だけでは、救えない現実があるのです。