「また私、しゃべりすぎたかもしれない……」
「家に帰ってから、急に恥ずかしくなってくる」
「どうしてあんなに説明しちゃったんだろう」
こんなふうに会話のあとで一人反省会が始まること、ありませんか?
ネットで
「HSP しゃべりすぎる」
と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、おそらく
- 話している最中は止まらない
- でも後から猛烈に後悔する
- できればもう少し落ち着いて話したい
そんなジレンマを抱えているはずです。
最初に結論を言います。
HSPがしゃべりすぎるのは、性格の欠点でも、コミュ力が低いからでもありません。
それは、HSPという気質が強く影響している、ごく自然な反応です。
この記事では、
「なぜHSPはしゃべりすぎてしまうのか」
「なぜこんなにも自己嫌悪しやすいのか」
「どうすれば少し楽になれるのか」
を、できるだけ噛み砕いてお話ししていきます。
HSPとは?なぜ会話で疲れやすいのか

HSP(Highly Sensitive Person)は、
生まれつき感受性が高く、刺激を深く処理する人のこと。
人口の約15〜20%にいると言われていて、決して珍しくありません。
HSPの人は、
- 人の感情や雰囲気を察知するのが早い
- 物事を深く考える
- 相手の立場に立ちすぎる
- 無意識に気を使ってしまう
こうした特性を持っています。
これらは本来とても素晴らしい資質ですが、
会話の場面では「しゃべりすぎ」という形で出やすいのです。
なぜHSPはしゃべりすぎてしまうのか?

なぜHSPはしゃべりすぎてしまうのでしょうか?
その理由をいくつかあげてみますと、
- 空気を読みすぎて沈黙が怖くなる
- 緊張すると「思考=全部口に出る」状態になる
- 「沈黙=悪」という思い込み
では、それぞれ詳しくみていきましょう。
空気を読みすぎて、沈黙が怖くなる
HSPは、会話中にこんなことを瞬時に感じ取ります。
- 相手の表情が一瞬変わった
- 声のトーンが少し下がった
- 間が空いた
すると頭の中で、
「私、何か変なこと言った?」
「今の沈黙、気まずい?」
「このままだと嫌われる?」
と、一気に不安が膨らむ。
そしてその不安を消すために、
「補足しなきゃ」
「フォローしなきゃ」
と、言葉を重ねてしまうんです。
誤解されたくない気持ちが強すぎる
HSPは、とても誠実です。
- 自分の意図を正しく伝えたい
- 悪気がないことを分かってほしい
- 相手に嫌な思いをさせたくない
だからこそ、
結論だけで終わらせる
↓
「冷たく思われたかも」と不安
↓
説明を足す
↓
さらに言い訳っぽくなる
↓
しゃべりすぎたと後悔
というループに入りやすい。
優しさが暴走してしまう状態なんですね。
緊張すると「思考=全部口に出る」状態になる
HSPは、初対面の人や、立場が上の人、微妙な空気の場面がとても苦手。
緊張すると脳がフル回転して、
- あれも言わなきゃ
- これも伝えなきゃ
- 失敗しないようにしなきゃ
と、考えが止まらなくなります。
結果、
頭の中に浮かんだことが、そのまま口から出る。
これは「落ち着きがない」のではなく、
刺激処理が多すぎるHSPの特徴です。
「沈黙=悪」という思い込み
HSPの多くは、心のどこかでこう思っています。
- 沈黙は気まずい
- 会話が止まるのは自分の責任
- 何か話さなきゃいけない
でも実際は、
- 相手が考えているだけ
- 落ち着いた空気なだけ
- 無理に話す必要がない時間
なことも多い。
それでもHSPは沈黙に耐えられず、
しゃべることで場をコントロールしようとしてしまうんです。
しゃべりすぎた後にHSPが一番つらい理由

HSPが本当にしんどいのは、
「しゃべりすぎた事実」そのものではありません。
つらいのは、その後。
- 帰り道で急に恥ずかしくなる
- 夜、布団の中で思い出してしまう
- 「あれ言わなきゃよかった」が止まらない
この**反芻思考(はんすうしこう)**が、HSPを消耗させます。
しかもHSPは、
- 悪かった部分だけを切り取る
- 相手の反応を過剰に悪く解釈する
- 「嫌われたに違いない」と決めつける
という思考になりやすい。
実際には、
相手はそこまで気にしていないことがほとんどです。
HSPがしゃべりすぎるのは「欠点」ではない

ここで大事なことを言います。
HSPがしゃべりすぎるのは、
- 相手を大切にしている
- いい関係を築こうとしている
- 誠実に向き合っている
その証拠です。
もしあなたが本当に無神経だったら、
「しゃべりすぎたかも」なんて悩みません。
悩める時点で、
あなたはもう十分、人を思いやれる人です。
無理に直そうとすると、逆につらくなる

「もっと寡黙にならなきゃ」
「話さない人になりたい」
そう思って無理をすると、
- 会話が怖くなる
- 常に自分を監視する
- 人付き合い自体がしんどくなる
という悪循環に入ります。
目指すべきは、
しゃべらない人になることではなく、疲れない話し方。
HSPがしゃべりすぎてしまうときの現実的な対処法
HSPがしゃべりすぎてしまうとき、どう対処したらいいのでしょうか?
そこで、具体的な方法をいくつか上げてみました。
- 7割伝わればOKと考える
- 沈黙を「失敗」と思わない
- 事前に「話す量」を決めておく
- 安心できる人間関係を選ぶ
では、それぞれ詳しくみていきましょう。
① 7割伝わればOKと考える
HSPは「100%伝えなきゃ」と思いがちですが、
会話はそこまで完璧でなくて大丈夫。
むしろ少し足りないくらいの方が、
相手が受け取りやすいことも多いです。
② 沈黙を「失敗」と思わない
沈黙=
・相手が考えている時間
・落ち着いた間
・信頼のサイン
こう捉え直すだけで、
焦ってしゃべる回数が減ります。
③ 事前に「話す量」を決めておく
- 結論だけ
- 聞かれたことだけ
- 一文で終わらせる
これだけでも、
しゃべりすぎ防止になります。
④ 安心できる人間関係を選ぶ
HSPは、
誰とでも同じテンションで話す必要はありません。
沈黙が許される人、
無理に盛り上げなくていい人。
そんな人との関係を大切にするだけで、
かなり楽になります。
HSPはしゃべりすぎる。でも、それでいい

最後に。
あなたがしゃべりすぎてしまうのは、
優しさがあるから
真剣だから
人を大切にしているから。
直すべき欠点ではありません。
必要なのは、
自分を責める回数を減らすこと。
「またやっちゃった」と思ったら、
「それだけ一生懸命だったんだな」と
少しだけ見方を変えてあげてください。
まとめ|HSPはしゃべりすぎる。でもあなたは間違っていない
- HSPがしゃべりすぎるのは気質によるもの
- 空気を読みすぎ、誠実すぎる結果
- 無理に直そうとしなくていい
- 疲れない工夫をすればOK
この記事が、
あなたの一人反省会を少しでも減らせたら嬉しいです。

